チコちゃんに叱られる！顔の仕組みはどうなってるの？中身の人は誰？

チコちゃんに叱られる！顔の仕組みはどうなってるの？

ズバリ、結論からいうと、チコちゃんの顔は着ぐるみとCGの融合です。チコちゃんの顔のパターンがいくつか用意されていて、スタジオでの収録が終わった後に、CG編集されて合成されて、私たちがいつも見ているテレビのチコちゃんになると言った具合です。詳しい内容については、TV番組『チコちゃんに叱られる！』メイキング＞＞CGと着ぐるみの融合でクルクルと表情を変える5歳児キャラクターで、特集が組まれています。その内容を一部抜粋したのが、以下の内容です。

「番組収録時のチコちゃんは着ぐるみで、木村祐一さんの声（ボイスチェンジャーで声音を変えている）に合わせて動き回ります。その様子を6台のカメラで収録し、45分番組として編集された映像を受けとった後、チコちゃんの頭部をCGに置き換えています」

「第3回からは3種類目の頭部モデルが追加され、さらにバリエーション豊かな表情を付けられるようになりました」（中野氏）。なおチコちゃんの頭部モデルは、着ぐるみの頭部を3Dスキャンしたデータを基につくられている。「3Dスキャンを活用したことで、着ぐるみからCGへ無理なく置き換えられたのに加え、トラッキングの精度も上がりました」

今の技術であれば、リアルタイムでチコちゃんの顔を変えられるのでは？というアイデアも出ましたが、そのためには専用のスタジオが必要だったり、チコちゃんの手が顔と重なったりすることを考えると、現実的には無理だろうとなって、リアルタイムでのCG処理は見送られました。

CGの世界って完成したものしか見ないから、作成の段階ではどんな技術が使われているのかよく分からなかったのですが、リアルタイムでも編集できちゃうくらいまで、技術が進んでいるのは驚きました。ここから、もう少し、チコちゃんの顔がどのように作られるのか見てみましょう。

チコちゃんの顔ができる技術は？

チコちゃんの顔は着ぐるみの顔がスッピンのチコちゃんです。チコちゃんはスッピンがNGなので、「マル秘」にされています。

↓スッピンのチコちゃん

「あ」「い」「う」「え」「お」の母音の口元を合わせて、チコちゃんの表情が用意されています。「い」と「え」は、口の形が似ているので、実際は「あ」「い・え」「う・お」の3バージョンの顔があります。

↓「あ」の顔のチコちゃん

↓「い・え」「う・お」の顔のチコちゃん

母音の他には、「ニヤリ」「怒る」「焦る」「うふ」など、様々な表情のチコちゃんが準備されています。「ニヤリ」の表情は一番チコちゃんらしいですね～！

そして、おなじみの「ボーっと生きてんじゃねーよ！」の顔ももちろんあります。

↓「ボーっと生きてんじゃねーよ！」

チコちゃんの顔のCGを作成している人は誰？

チコちゃんの顔のCGを作成しているのは、株式会社NHKアートというNHKのグループ会社のスタッフさんたちです。中でも、CGスーパーバイザーの林伸彦さんと、CGディレクターの中野大亮さんが中心になって作成されています。

番組の中でチコちゃんが「チコちゃんのまぶたは、一重、二重どっちなの？」って聞かれた時に「CGの中野さんによります」って答えていた回がありました。その時、チコちゃんの顔はCGなんだ～と何となく分かっていたのですが、ここまで手の込んでいるCGだとは、思ってもみませんでした。そして、中野さんのこともふーん、中野さんって言うんだってくらいにしか思っていませんでした。チコちゃんが言っていた中野さんって、中野大亮さんのことだったんですね。ここまで来たら、もっと、中野さんのことを知りたいですよね。ということで、中野さんについて調べてみました。

↓中野大亮さん

中野大亮（なかのだいすけ）
株式会社ダイナモピクチャーズにてゲームや映画などの案件に関わったのち 2012年に独立。
現在は仕事の舞台をテレビ・音楽業界に移し多数のテレビ番組やミュージックビデオ、ライブ映像で CGを担当している。
最近の主な仕事歴
・NHK・NHKスペシャル・コズミックフロント
・2012年第63回紅白歌合戦
・BSフジ・コンテンツビジネス最前線ジャパコンTV
・東方神起 LIVE TOUR 2013 ～TIME～
・EXILE　NO LIMIT　ミュージックビデオなどTV・音楽業界でCG制作を手がけている

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